謝辞


この論文を書くにあたっては本当に多くの人々の協力をいただいた。私が韓国からの留学生であるからかも知れないが、いろんな取材に対しても好意的かつ積極的に応じて下さった。
 ある人を紹介してもらうとその人が別の人を紹介して下さる。その人が又別の人を紹介して下さるという具合に人間同士のつながりをたよりにして実に多方面にわたって多くの知識を得ることができたことは特筆に値する。
私のそうした人間関係のはじまりは日頃お世話になっている有名な在日のアジュモニ李美代子氏である。李美代子氏とはじめに生野区役所に行った時は実に親切に対応していただき深く印象に残っている。李美代子氏と一緒に生野図書館に行った時のこと。たまたま李美代子氏の知り合いの留学生である朱章錫氏と会った。私はその朱章錫氏から古書楽人館という古書店を紹介してもらった。その古書店の主人から今回私に最も多くの知識と資料を与えていただくこととなった古書店主で秀れた郷土史家である足代健二郎氏を紹介いただいた。
 その足代氏からは歌人で在日としての思いをみごとに詠われている者奎通氏やジャーナリストで「KOREA TODAY」にも連載文を載せている韓国通の塩川慶子氏を紹介していただいた。
 又この他にも済州島の様々な事情を教えていただいた京都創成大学の辛在卿氏。民族・国籍を超えて高齢者や障害者の無償ケアに尽力されている団体であるコリアボランティア協会の張成秋氏、金隆明氏、久保麗子氏、辛太允氏にお世話になった。
さらに古くから朝鮮市場の中で豚肉店を経営され、昔の朝鮮市場のことをこと細かく教えていただいたミナミ豚肉店店主の南正雄氏、平野川の奥田橋の近くで焼肉店を営むとさやのママ、鶴橋本通りで韓国食堂を営む鄭斗葉氏にはインタビューにも応じていただき大変参考になったことを記したい。又、論文の全体の構成や日本文の作成については友人の池田常雄氏より助言をいただいた。
 このほかにも感謝を伝えたい人は多くいるが紙面の都合上割愛させていただく.