塩川慶子氏

sinyoung2006-08-02

 ここ猪飼野に永く住み韓国のこを 
よく知っているアジュモニもインタビューに応じてもらったので紹介したい。
  彼女は1997年から「KOREA TODAY」という月刊誌に「渡来人の足跡を訪ねて」と「アジュモニのほろ酔いばなし」を連載している塩川慶子氏である。
(問)いつから猪飼野に住んでいるのですか。
(答)1986年からです。
(問)猪飼野という名前がなくなったことをどう思いますか。
(答)とても残念に思います。私が住み始めた時にはもうすでにその名前はなくなっていたのでどうしょうもありませんでしたがもし私が住んでいる時に変更の話があったらきっと反対したでしょう。
(問)どうして韓国について関心を持たれるようになったのですか。
(答)私は1963年から1980年まで韓国・朝鮮の人達がたくさん住んでいる地域で子ども達を教える仕事をしていました。その中で自分自身気づかない間に差別というか不適切な発言をしていたことがありました。たとえば「あんたは在日なのに勉強がよくできるね」と言ったことがありました。私はその子をほめるつもりで言ったのですが考えてみるととんでもない話ですね。又「明日は選挙の日だから選挙に出るように親に声をかけて」と何げなく言ったところ「うちは選挙権ないねん」と言われショックをうけました。在日の人達のことをあまりにも知らなかった自分自身を恥ずかしく思うようになりました。それがきっかけです。
(問)その後どのようなことをされたのですか。
(答)在日の人達のことを勉強する会に入りました。その中で在日の問題と言うのは実は在日の人達を取り巻く日本人の問題なのだということを知るようになりました。
(問)韓国語の勉強もされたのですか。
(答)はい、在日の子どもを中心とした子どものグループを作りここで在日の子ども達に韓国語も教えてもらいました。又1994年からNHKハングル講座を聴き始めその後猪飼野ハングル教室にも通い出し、熱心に勉強しました。しかし1997年から仕事が忙しくなり、今は中断しています。ぜひもっと勉強したいという気持ちはあるんですが。